人生を深く考える日記

一人の小僧が人生やプログラミングについて考える日記です。

同情するなら金をくれ、という時代は終わりに近づいているかもしれない

同情するなら金をくれ

 

という有名な一節がありますが、この言葉はブロックチェーンの台頭によってなくなるかもしれない。

最近、ICOという言葉を頻繁に耳にする方も多いかと思います。ICOは、Ethereumというプラットフォームを利用したものが多いのですが、イーサリアムを利用したICOではICOを実施する組織が独自の"トークン"と呼ばれるものを発行し、それを購入してもらうことによって資金調達をします。

このトークンは取引所で扱ってもらうこと(上場する)によって株式のように売買することができるようになるため、IPOになぞらえて説明されることが多いように思います。

 

 

しかし、僕はこの"トークン"という概念を単に株式ではなく、もう少し広く”価値を具現化したもの”と考えています。例えば株式であれば、それは会社における議決権という価値を表したものだと思います。組織において意思決定をする権利、をトークン化したものとも言えると思います。しかし、世の中には議決権以外にも色々な"価値"が存在します。

 

 

あの人優しいけど貧乏だよね、という言葉もなくなるかもしれない

 

 

今の時代では、"お金"が画一的な価値指標として強すぎるために、"優しい"とか、

"面白い"とか、それだけではなかなか価値として認めてもらえないですよね。"優しいけど" という言葉にあるように、"優しさ" ということに多くの人が価値を感じているのに、今まではそれを評価する仕組みがなかったんです。

しかし、ブロックチェーンの"トークン"という概念を利用することによって、"優しさ"という概念を価値として具現化することができるようになる。そしてブロックチェーンの凄いところは、そういう価値を具現化したトークンを誰でも発行できるようになったことだと思います。

 

 

ここら辺もう少し突っ込んで見ます。今まで、通貨、つまり"価値"を具現化したものを発行する権利は、国という巨大な信用をもつ団体の特権だったわけですね。企業でも大きな企業、例えばAmazonなんかはAmazon ポイントを発行していますが、あれはAmazonというサイトで商品と交換に使えるという"価値"を体現した一種の"通貨(トークン)"ですよね。そしてそれはAmazonという企業の信用力の成せる業でした。

 

 

でも、ブロックチェーンを使うと、誰でも信頼の担保された"通貨(トークン)"を発行できるようになります。例えば"優しさ"という概念に強い価値を感じている人がいたとして、"優しさトークン"なるものを誰かが発行したとします。もし、その思想に共感する人が大勢現れ、優しさトークンが一種の"価値"と認められ、そのトークンがお金やその他の物とかと交換できるようになったとしたらもう誰も"彼は優しいけど貧乏だよね"  などと口にしなくなり、"彼は優しい人だね" とスッキリ気持ち良い感じになるわけですね。

 

 

こういう風に、誰もが信頼の担保された通貨(トークン)を発行できるようになることで、国や大企業が認めていなかったが、実は存在していたあらゆる”価値”が具現化できるようになっていく。ブロックチェーンによってそういう社会が実現できるわけです。物流をブロックチェーンで管理するとか、ブロックチェーンを利用したメディアとか、色々ありますが、全て"価値の可視化"みたいなとこに向かっていると思います。

 

 

 同情するなら同情トークンをくれ、の時代へ

 

 

今まで説明してきたように、今度は"同情トークン"のようなものが現れ、"不当に、あるいは不運に見舞われて損をしたとき" とかにそのトークンをもらえるような社会がやってくるかもしれません。

 

 

そんな風に、"今は顕在化していないけど実際は存在している" みたいな価値がブロックチェーンによって顕在化していき、世の中がより最適化されていく。それがブロックチェーンによって訪れる社会であり、それを最初に体現したのがヴィタリック・ブテリンであり、イーサリアムだと僕は思っています。

そして僕はその思想に強く共感したので、そんな社会の実現に向けて少しでも貢献できれば良いなあと思っています。

 

 

 

少し前からEthereumのアプリ開発を初めていて、一緒にやって見たい人とか、興味ある人とかいたら連絡くれると嬉しいです(twiter: @yamamoto_ban)。Youtubeでの発信も始めようかと思って準備してます。

 

 

 

読んでくれてありがとうございます。さようなら。